代表者氏名 | パク ミンジョン |
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代表者所属機関 | 岡山大学大学院環境生命科学研究科 |
役職・課程 | 特任助教 |
助成年度 | 2020年度 |
国立ハンセン病療養所の住宅計画の変遷にみる居住環境の形成過程
本研究では、ハンセン病療養所も今日の地域社会と変わらない共通課題を抱える一つのコミュニティとしてとらえ、居住地の拡張と縮小、高齢化、空家の増加、集約など成熟期を経て超高齢社会へ向かう過程を分析した。多くの地方都市が少子高齢化による人口減少とそれに伴う都市機能の集約などの社会問題に直面することが予想される中、ハンセン病療養所の歴史は時代の一歩先を事例としてとらえることができる。また、特定の施設や特定の期間に限定せず全国の療養所を住宅計画の変遷を総合的にとらえることによって、療養所としてだけでなく居住地として普遍性と地域性に関する考察を可能にする研究と位置付けることができる。