研究概要

代表者氏名⽵丸 草⼦(たけまる そうこ)
代表者所属機関NPO法⼈⻨わら屋/
⻑岡造形⼤学⼤学院
役職・課程コーディネーター
助成年度2020年度

研究テーマ

文化芸術による社会包摂~福祉事業所での新たな福祉のあり方を探る~

研究概要

 本研究は、⽂化芸術による社会包摂活動としてアーティストワークショップを福祉事業所に取り⼊れ、実践共同体における関係者の当事者性の構築を検証し、その意味を明らかにすることを⽬的としている。2名のアーティストによるワークショップについて、職員全員でMSC(Most significant change)⼿法を⽤いた参加型評価を⾏った。その評価プロセスでは、最も重要な変化の物語を職員全員で捉える議論を繰り返すことで、利⽤者・職員に新しい当事者性が⽣まれ、⾃分達⾃⾝で活動の価値を⾒出す事業改善を伴いながら、⽀援する/されるという枠を乗り越える福祉のあり⽅が⽰された。そこには事業所全体の関係性を再構築し、全員が当事者性を持てるように福祉事業所をいわば実践共同体として運営し、⽂化芸術による社会包摂の実践の場として位置づいていく中で「⾃分たち⾃⾝で、共に」考えていく福祉の姿があった。