研究概要

研究テーマ

妊婦への『出産と育児のためのマインドフルネスプログラム』のオンライン日本版開発と効果検証

研究概要

妊娠出産は喜ばしい出来事ではあるが、その反面、心身のストレスになりえる出来事である。妊娠中からの心理的支援の1つの方法としてマインドフルネス心理療法でのアプローチの活用を検討することとした。本研究では、4週間のオンラインで受講できる「出産と育児のためのマインドフルネスプログラム」の日本語版を開発し、妊娠女性のメンタルヘルスに及ぼす影響を確認する目的に、１群の前後比較試験を行った。妊娠16週～34週の健康な妊娠女性を対象に解析を行い、本プログラムを受講後には、知覚されたストレスと出産恐怖感は有意に低下し、マインドフルネス、自尊心、幸福感が有意に増加することが分かった。プログラム後、出産後のインタビュー調査も実施した。クラスの出席率は97.3％であり本プログラムが妊娠女性に利用しやすいプログラムであることも確認された。