代表者氏名 | 南野 奈津子(みなみの なつこ) |
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代表者所属機関 | 東洋大学ライフデザイン学部 生活支援学科 |
役職・課程 | 教授 |
助成年度 | 2019年度 |
外国人介護労働者の地域生活を支えるためのソーシャルワークの提言
本研究では経済連携協定(EPA)による外国人介護労働者の業務定着に必要な生活と労働環境上の課題を抽出し支援モデルを提案することを目的として、文献調査及び外国人介護労働者7名と勤務先施設の担当職員3名に対する半構造化面接を実施した。その結果、外国人介護労働者の支援ニーズと定着要素として①日本語②文化・習慣の相互理解③在留資格と家族帯同④職場環境の改善と専門性の認知⑤キャリア形成の課題、が抽出された。職員からは①外国人受け入れ担当者の役割②地域・社会と繋がる方策課題、が抽出されたが、ソーシャルワーカーの働きは施設内に留まっていた。直面する課題を担うには、施設の抱え込みの回避、コンピテンシー獲得研修の受講、地域の社会サービス提供機関・団体と地域住民との連携・協働を通じた継続的支援体制により外国人介護労働者を含め外国人を地域住民として受け入れる仕組みを通じて共生社会の構築と促進を行うことを提言した。