代表者氏名 | 劉 鵬瑶(りゅう ほうよう) |
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代表者所属機関 | 東洋大学大学院 福祉社会デザイン研究科 |
役職・課程 | 博士後期課程 |
助成年度 | 2019年度 |
中国都市部社区におけるアウトリーチの支援に影響与える要因―長春市A区小地域のリーダ(網格長)への質問紙調査による―
本研究の目的は中国都市部社区地域において、住民にアウトリーチ支援を提供する網格長の地域の管理と住民への支援実態に影響を及ぼす要因を明らかにする。
本研究ではインタビュー調査から得られた網格長の支援実態をもとに、①個人属性と業務属性は、管理業務と支援業務に影響を与える。②個人属性と業務属性は、住民との関係形成に影響を与える。③個人属性と業務属性は、網格長のモチベーションに影響を与えるという三つの仮説に基づいて実施した質問紙調査のデータを検証した。
分析の結果では、仮設①については、年齢、勤務年数、担当世帯数、連携する社会組織の数、ボランティア団体の数、専門職の人数によって、管理業務と支援業務への意識を影響したことが明らかにした。仮説②については、勤務年数、給料が関係形成に影響を与えた。仮設③については、仕事の負担が重い現状の中に、仕事のモチベーションになる要因は外的要因と内的要因に分けられることがわかった。外的要因としては、網格長の給料、担当世帯数、連携する社会資源の数が挙げられ、内的要因としては、網格長は住民との長い関わりを通じて、協働関係を構築してきたことが挙げられる。