代表者氏名 | 瀬戸山 陽子(せとやま ようこ) |
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代表者所属機関 | 東京医科大学 |
役職・課程 | 講師 |
助成年度 | 2017年度 |
子どもから大人まで、誰もが体の知識を持つコミュニティづくりとその評価
本研究は、保育士など子どもに身近な存在が、子どもに対して日常的にからだの知識を伝えることによって、子ども達にどのような反応が見られるかを明らかにすることを目的とした。方法としては、アウトリーチ型のお話会の開催を行い、各お話会後に、園児の保護者8名及び保育士3名から、メール及び対面にてインタビューを行った。
お話会後の子どもの反応について、【からだの仕組みに関する知識の向上】、【からだへの興味関心の高まり】、【家族への伝達】、【生活行動の変化】というカテゴリーが抽出された。これらの結果は、先行研究で示された同様のお話会をもとにしたアウトカム指標を支持していた。保育士など子どもに身近な人々がからだのお話会を行うことによって、子どものからだに関する知識や興味関心を高め、それを家族に伝達することにより、日常的にからだの話しを行えるコミュニティ形成へとつながる可能性が示唆された。