ハワイ・ソーシャルワーク・セミナー 
少子高齢社会を支えるソーシャルワーカーの育成をめざして

多文化環境における福祉に関する学術研究と実践で、高い評価を受けているハワイ大学MBTソーシャルワーク学部と提携して、毎年約2週間の『ハワイ・ソーシャルワーク・セミナー』を開催しています。

セミナーでは、ソーシャルワーカーをめざす大学院生・大学生約20名をハワイに派遣します。ハワイ大学MBTソーシャルワーク学部などの講師によるレクチャー、ディスカッション、小グループでのエクササイズや施設・病院などの視察を通して、現地のソーシャルワークの全体像を学びます。

日本の福祉現場では、インドネシア、フィリピン、ベトナムからの看護師・介護士候補生の受け入れが実施されています。こうした状況下、多種多様な民族が共存しているハワイにおいて、様々な職種の人たちが伝統の「アロハ精神」を基に、融和・協調のうちに福祉を実践する現場を見聞することは、ソーシャルワーカーをめざす学生にとって貴重な経験になると期待します。

募集要項・参加申込書のダウンロード

※2017年度の応募受付は終了しました。

セミナー・レポート

2017年度

第15回ハワイ・ソーシャルワーク・セミナー

第15回目のハワイ・ソーシャルワーク・セミナーを2018年2月17日から約2週間にわたり開催しました。参加したのは、社会福祉を学んでいる大学生・大学院生20人。全国から多くの応募が寄せられるなか、選考された学生たちです。

 

ハワイには、人と人とのつながりを大切にする“アロハ精神”や“オハナの心”といった独自の文化が受け継がれています。このセミナーでは、施設見学や講義、サービスラーニングや伝統文化体験等のプログラムを通じて、人間関係の豊かな土壌を持ち、言語や文化、宗教の異なる人々が共に暮らすハワイで実践されている福祉を体験的に学ぶとともに、現地の人々との温かな交流から福祉の心を育みます。


空港での歓迎

ハワイに到着すると、セミナーに協力してくださっている現地NPOのボランティアの方々が、空港まで出迎えに来て歓迎してくださいました。

ハワイ大学での講義

セミナー3日目、この日は終日、ハワイ大学で講義を受けました。
午前中は、「向き合うことを学ぶ」というテーマで、終末期のこころのケアや、喪失体験をした人を支援するときの姿勢などについて、教えていただきました。
午後には、「特別なニーズと障がい者」というテーマで、障がい者に寄り添った支援とは何か、アメリカにおける支援の考え方と日本の現状を比較するなどして考えました。

施設見学

セミナー5日目。近年ハワイではホームレスの増加が社会問題となっているそうです。この日は、ホームレスの人々を支援している協会が運営する二つの施設を、午前と午後に分けて訪問し、ホームレスの人たちが自立していく過程と、そのためにどのような支援がおこなわれているのか、視察しました。

メンターセッション

セミナー中は、2~3日に一度、「メンターセッション」と呼ばれる時間があります。ハワイ大学に通う日本人学生や、卒業生のソーシャルワーカーたちが“メンター”として、参加者の学習をサポートしてくれます。
数人のグループに分かれて、セミナーを通して考えたこと、感じたことを、メンターや他の参加者たちと話しあい、学びを深めました。

タロイモ畑

この地域の主食として食べられてきたタロイモ畑で農作業体験をしたり、フラのレッスンも受けました。ハワイの伝統的価値観に触れ、その文化を身体的に理解する機会となりました。


セミナー中は、「見学」・「講義」・「文化体験」と忙しい日が続きました。
アメリカではソーシャルワーカーの専門性が確立されており、各見学先では、それぞれの専門的スキルを持って対人支援に当たるソーシャルワーカーの実態を見聞きしました。
講義の時間には、上記で紹介した以外にも、現代の異文化社会におけるソーシャルワークの課題や、組織全体を高めるリーダーシップとはどういうものか、社会を変えていくための新しい価値の創造についてなど、様々な視点から人を支援するために必要な知識と知恵を学びました。

福祉専門職として社会に貢献したいという志を同じくする仲間と出会い、学んだ2週間を終えて、参加者の皆さんは一回り成長して頼もしく見えました。セミナーの経験を活かし、これからそれぞれの場所で活躍していかれることを願います。


書籍のご紹介

book13.png

アロハ・スピリットを体験する旅
ハワイ・ソーシャルワーク・セミナー体験談

これまでの修了生を対象にフォローアップ・セミナーを開催。
そこで共有された体験や意見を書籍『アロハ・スピリットを体験する旅』にまとめ、ダイヤモンド社から発行しました。