心のケアフォーラム

全国各地で自然災害が発生する昨今、生活の再建とともに、災害で傷ついた被災者の心のケアの必要性が指摘されています。その一助として、時間をかけてじっくりと相手と向き合い、お話を聴かせていただく“傾聴ボランティア”に、期待が寄せられています。

ユニベール財団では、相手の想いを聴かせていただき、心に寄り添って自立を見守る"傾聴ボランティア”を学んでいただくことを目的に、ボランティア・ミシガン研修を実施してきました。
より多くの方にミシガン研修のエッセンスに触れていただき、被災者の心のケア活動に活かしていただきたいと、「心のケア・フォーラム」を開催しています。相手の心に寄り添うボランティア活動の輪が広がっていくことを願っています。

フォーラム・レポート

2017年度

熊本で“心のケア“を考えるフォーラムを開催
“聴く”ことでできる被災者への支援とは
9月23日 桜の馬場 城彩苑 多目的交流施設にて

熊本地震の発生から1年半。仮設住宅でのコミュニティの問題や今後の生活再建への不安など、被災者が受けるストレスは新たな段階へと変化しており、心のケアがますます重要となっています。
2017年9月、アメリカのミシガン大学から福祉専門家のフォーク阿部まり子氏(ミシガン大学ミシガンメディシン臨床ソーシャルワーカー)を招き、地元熊本のNPOと共同でフォーラムを開催。会場は100人を超える参加者でいっぱいとなりました。

会場の様子

基調講演では「”聴く”ことでできる被災者への支援とは」をテーマに、相手の話しに耳を傾け、心に寄り添う“傾聴”の役割と、支援者自身のセルフケアを含めた支援のあり方について学びました。講演後の質疑応答の時間には、傾聴ボランティア活動を進める上でのさまざまな課題について共に考えました。

この日は、『ボラティア・ミシガン研修』の修了生など、青森・宮城・福島・東京・富山・愛知・三重・兵庫からも傾聴活動に取り組むボランティアが参集し、全国交流をおこないました。地域を越えて徐々に支援の輪が広がっていることが実感され、参加者からは、このネットワークをより確かなものにしていきたいとの声が聞かれました。

交流会の様子

翌日には、熊本と宮城のNPOが一緒に、熊本市内の仮設住宅にて戸別訪問をおこないました。住人の中には、東日本大震災を経験している宮城のボランティアに話をすると、涙ぐむ人もいました。温かく迎え入れていただき、短い時間ではありましたが、心と心がかよい合う和やかな時間となりました。

塚原仮設住宅団地