研究概要

代表者氏名町田 大輔(まちだ だいすけ)
代表者所属機関高崎健康福祉大学 健康福祉学部
役職・課程助手
助成年度2016年度

研究テーマ

生活困窮者世帯の子どもを対象とした、持続的な食支援の方法の確立に関する研究

研究概要

 日本にも貧困問題は存在し,その中で現在注目を集めているのが貧困世帯の子どもの問題である。現在全国各地で貧困世帯の子どもを対象とした食支援の取組が行われており,子ども食堂はその代表的なものである。本研究では,この子ども食堂に着目し,生活困窮者世帯の子どもを対象とした持続的な食支援の方法を検討することを目的とした。
 具体的には,「研究1」として子ども食堂の現状の把握と課題の抽出,「研究2」として全国の子ども食堂の実施実態調査,「研究3」として子ども食堂スタッフの活動主体性,満足感,負担感の関連の調査,「研究4」として子ども食堂の視察およびインタビュー調査を行った。
 結果として,「研究1」では,子ども食堂に関する研究はほとんどないことが明らかになった。「研究2」では,全国の子ども食堂の実施概要を把握することができた。「研究3」では,子ども食堂スタッフの活動主体性を高めるには活動満足感・負担感に配慮する必要性が示唆された。「研究4」では,いくつかの子ども食堂の実施の詳細を把握することができた。