研究概要

研究テーマ

民間学校と教師を目指す学生による連携した教育実践の意義と成果の検証

研究概要

　本研究では、教育大学学生による教育実践/実習がフリースクールの小中学生の学習成果･成長にどのように繋がるのか、また学生が「教育」や「子ども」に対する理解・認識をどう深めるのかをアンケート及び通算4回の実習を通じて明らかにすることを目指した。小中学生は、学生が多様な企画を用意し提供することにより他者とかかわる楽しさを教えられ、徐々に自主的なかかわり方を身につけていく姿が見られた。更にフリースクールでは小中学生に日々の学習成果を学生に発表する時間を設けており、それに向けて準備し発表するという目標への学習意欲と実習後の学習向上の見通しを持つことができていた。加えてここでは、公立学校のカリキュラムを超えた授業内容を実践できる場としても機能しており、学生が通年的に関ることによって小中学生への理解を深め、それぞれの課題を解決するためより多彩な企画立案をしていることが判った。これらのことから小中学生と学生の共に学び合う形態や相互関係が教育のあり方の一つとして提案することができる。