研究概要

代表者氏名瀧川 賢司(たきがわ けんじ)
代表者所属機関日本福祉大学大学院 福祉社会開発研究科
役職・課程社会福祉学専攻 博士課程
助成年度2014年度

研究テーマ

犯罪に関わる障害者の支援に関する研究

研究概要

 本研究は,(1)犯罪を起こした障害者が「就労を主体とした生活自立」を実現するための支援策を明らかにすること,および(2)障害者が犯罪に至る前の「予防の在り方」を提言することを目的とした.その結果,(1)犯罪を起こした障害者を受け入れる事業所の採用条件として,「仕事ができることが最重要」であること,「犯罪歴を持つ者に対する偏見のない対応をすること」,また「就労できる喜び」,「仕事のやりがい」,「安心できる居場所としての職場を提供」,「再犯に至ったとしても再度もチャンスを与えてくれること」,「本人の成長を促してくれる職場」が必要であることを明らかにした.また,(2)犯罪に至らないための予防に必要と思われる項目として,「相談・コミュニケーション」,「見守り」,「連携」の重要性が確認できた.特に,受け入れ経験なしの事業所は,アウトリーチの考えをもとに『自発的』な行動が求められることが分かった.